至福の空間

舞台はウクライナの片田舎。62歳のピリペンコさんの趣味は潜水艦作り。
自宅から遠く400kmも離れた黒海の海中を、自分で作った潜水艦で冒険したいと30年も前から夢見て、コツコツと作り続けているおじさんの話。
奥さんからは潜水艦なんていい加減にしてくれと泣かれ、周りからはもっと役に立つ物を作れとかバカにされ・・
でも夢を実現させる為に少ない年金を切り崩して黙々と作製に励み、村人や友人を巻き込んでやっと湖でのテスト潜水を成功させるんですが、その夜のパーティは羊を一匹潰しての料理にウオッカで乾杯！ロシア民謡？をみんなで歌い成功を祝う！やっぱりなんだかんだと言いながらみんな応援してるんですね。
また映画の前半では愛車のラダ・二ーヴァが名脇役で出てきます。このヤレた二ーヴァがいい味出しているんですよ。
その後、借りたオンボロトラックに潜水艦を積んで友人と二人で黒海に向けて旅立つのですが、ウクライナの大自然の中を走り、宿泊は全てキャンプ。このシーンがまたイイんですよね。
さぁ、果たしてピリペンコさんの潜水艦は無事に黒海の海に潜る事が出来るのでしょうか？
ラストのシーンは、やっぱりか！と思わず笑わせてくれました。夢はもっと壮大に！

予告編を観るだけでなんだか他人事ぢゃないような気がしてました・・（笑）
趣味が潜水艦作りぢゃなくても規模がもっとちっぽけでも、山遊びLandCruiser・・・なんにでも置き換えてみたら・・
潜水艦のバッテリーが欲しいと奥さんに相談する時のピリペンコさんの気持ち・・痛いほどわかります。
私もつい先日、「そろそろスキーのストックが・・・」と相談したばっかりだし（爆）
またこの映画がドキュメンタリーだってのが凄いことですね。

夢を持ち続けること　みんなとうまくやっていくこと
ピリペンコさんが教えてくれる人生を楽しく生きるコツ
「ちゃんと、いいかげんに生きる」

いいですねぇ。