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2024年11月22日
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大峰 下多古川本谷 20140713

2014年07月13日
前夜はいつものごとく某公園駐車場にて深夜の宴。宴会のメンバーは京都市内からなおくん、丹後から本屋さん、しんちゃん、僕の4名だ。
この日の宴会にはホタルは全く現れなかったが、赤色灯を回した巡回のパトカーが駐車場内を一周し最後に近づいてきた。まぁ特に悪いことをしている訳でもないから何もお咎めされることなく出て行ったけど、小心者なのでちょっとドキドキしたりする。。

夜中に少し雨がパラついた様子で朝には地面がうっすらと濡れている。見上げると曇り空。
今日は午後から雨の予報なのでさっさと準備して7時前に車に乗りこみ、下多古林道へ向かって車を走らせる。
林道の舗装が切れたところが目的地の広場だが「私有地だから駐車禁止」とあるので少し戻り広くなった路肩に1台を停めた。今回はせっかく車が2台あるんだからもう1台で林道を少し戻り入渓点の水道施設近くの路肩に駐車。アプローチが少し楽になった。
水道施設のフェンス脇の踏み跡を進んで7時35分に入渓。直ぐから重なる巨岩を越える。


入渓直ぐは重なり合った岩の間を落ちる小滝を越える

拍手[1回]

ゴーロを少し進むとゴルジュの入口となり崩れかけた?取水堰堤に。堰堤の先で谷が右にグイッと曲がり、その奥には谷幅いっぱいの5mが落ちている。先日の台風の影響を受け水量は多い・・のか?たぶん・・普段を知らないのでよくはわからんが雰囲的に見て多いんじゃないかと皆の意見は一致。


ゴルジュ入口の5m

両岸立ってるが、右岸に見えるバンドが何とか行けそうか?本屋さんが偵察に行くが途中がどーも無理そう。少し戻って堰堤から左岸を登り下降点を探しに僕が偵察に。
谷底まで10mくらい。頼りない木ばかりだけどこの辺りかな?と目途をつけてると本屋さんとなおくんが上の方へどんどん巻いて行ってしんちゃんもそれに付いて行く・・マ~ジですか?!
しょうがないなぁ・・一人で下降する訳にもいかんし・・
という事で白泡沸き立つ下部ゴルジュをかなり下に見下ろし、確かにこの雰囲気で突入したらヤバかったんかなぁと納得しながら(笑)巻いて巻いて2条20m斜滝の下に下りる。
前菜とメインディッシュは眺めるだけで手を付けず、第一のゴルジュは終~了~っ。


下部ゴルジュの出口 2条20m斜滝

巻きから斜面を下りている間にしんちゃんは2条20mの右脇をスルスルと登って行っちまったよ。
2番手の僕は一応ロープを引いて安全対策。落ち口を乗り越す前に甘効きの支点を取り流れの中を這うようにして超える。
すると谷幅は広くなり、次に出て来る堰堤までしばらく穏やかな渓相に。
9時16分、堰堤を右から超えると右岸に枝谷が端正な滝となって落ちていた。


堰堤上、右岸から滝となって落ちる枝谷

しばらく淵を泳いだり小滝を登ったりと穏やかな流れの中を楽しく進むと、じきに巨岩が重なりはじめ傾斜が増して2~3mの滝が次々と出てきた。




巨岩の間を落ちる小滝

予定より早く小雨が降る中、濡れるのは上からでも下からでも一緒だとそれぞれが思い思いのルートで攻略してこの滝群を越えると9時49分 第2のゴルジュに突入。
入口は狭い4m溝状から。


さっさと巻きにかかる本屋さんと、覗き込むしんちゃん

これはやっぱ行っとかなあかんやろ~。と先ず僕がチャレンジ。
白泡の下部を流れに負けず這い上がり両手両足で突っ張り半分くらいまで行くが、中ほどが少し広くなってる。流れの近くが狭いのはわかってるけど飛ばされそうで流れに近付けない。。
結局あきらめて、後ろから続いてくるしんちゃんの股下をくぐって流され振り出しへ。
しんちゃんも頑張ったが白泡に揉まれて振り出しへ。
まぁ、結果がどうであれチャレンジする事が楽しい。
右から巻くと次にまた美しく長~い溝状の淵が!

 
左は下から見た絵 右は上から見た絵

長い淵の最奥にCS4mが落ちる。しかしそこまで近付けずに左の壁から乗り上がる。


第二のゴルジュ後半8m

10時02分、CS4mを越えると頭上が少し開けた空間となり、谷がグイッと左に曲がって8mが結構な勢いで落ちている!
ここは本屋さんがロープを引き右の岩壁をリード。途中手がかり足がかりが少ないとこはFIXロープがぶら下がっているので有り難く使わせていただく。
この8mを越え奥を覗き込むとさらに白く泡立つ長い廊下が横たわっていた!
どうやって川床に降りようかと考えてたら、みんなはザイルを仕舞って巻きに掛かるって言ってる。マ~ジですか?またまたぁ、しょうがないなぁ。。一人で行くわけにはいかんし、じゃあ巻きますかってことでそのまま右岸を巻き巻きしてると頭上に林道で見かけた宗像神社のお社が見えてきた。そのお社の下あたりで懸垂して再び谷に戻ると流れは平凡になり、11時06分古い蜂の巣がぶら下がる立派なコンクリート橋の下へ。
更に谷を進み、出てくる課題は楽しむ事に徹するのだ。


小滝を泳いで取り付き流れの中を越える。

岩質が変わり白く滑らかな沢床が目立ってくると、次に出てきたのは穴の開いた奇岩の小滝だった。


石灰岩質の小滝が我々の目を楽しませてくれる。

この頃には木々の間から日差しが差し込み出してきた。
どーも雨は止んだようだし、そろそろお昼にしましょうか。という事になり大岩の上でランチタイム。今日は盛り蕎麦のサービスランチでお腹を満たそうよ!オーッ!って感じで8人前の蕎麦をあっという間に平らげ、遡行再開。


斜滝15mは簡単に超える

しばらくはあまり見せ場のないゴーロを進むが、行く手に15m斜滝が現れる。ここは右の細い流れを簡単に超えて、続く端正な10mを迎える。


大きな釜に落ちる10m

この10mはどー考えても直登は無理。左を小さく巻くと右岸から多段の滝となって落ちる支流に出合う。滝フェチにはたまらない!
続く斜滝は右脇を、大岩の小滝は落ちる水流をくぐって楽しく快適に進むと頭上を小さな吊り橋が横切る。先程から左岸に立派な木製の橋とか登山道が整備されているのが確認できた。そろそろ本日のゴール地点である琵琶滝も近い雰囲気。
本屋さんとなおくんはどんどん進んで姿は見えない。しんちゃんと僕は岩間の小滝で遊びながらのんびりと進む。対照的な2つのグループになってる感じ。
すると木々の間から巨大な滝の姿が見え隠れし、更なる巨岩地帯を越えると13時10分に琵琶滝2段50mの真下に到着!


琵琶滝 2段50m の雄姿

立派な滝だ!滝の真下まで近付き飛沫を浴びて滝のパワーを少し分けてもらう。
琵琶滝のすべてを堪能するために落ち口を目指し、そこで本日の行動の終了としようという事になり、右岸の20mほどの滝となって落ちる枝谷の横のルンゼを一部強引に登って登山道に乗り上がる。小さな祠に手を合わせ、少し進むと琵琶滝の落ち口へ。
ここからの景色を堪能したら来た道を戻り、よく整備された滝見道を辿って駐車場に着いたのは14時頃だった。

帰りに昭和の香りがプンプンする津風呂湖温泉龍神の湯で汗を流し、「京都市内向けは奈良市内の渋滞をどう抜けるかがカギだよね~お疲れさん。」ってここでなおくんとお別れした。新しい迂回ルートが構築できたかな?

まぁこんな感じで今回の下多古川下部からの遡行は終わったが、なんだかやり残してきたような、何か忘れ物をしてきたような、そんな気がしてならない。もう少し水量が少ないときリベンジするか。
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