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2024年11月22日
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薙刀山&小白山北峰 20140322〜23

2014年03月31日
まさに三寒四温、週末に向けて寒波がくるうれしいパターンだ。

うっすらと積雪し所々アイスバーンとなった桧峠を越えて、深夜1時すぎに白山中居神社の駐車場に到着。その後はいつものごとく深夜の宴の後に就寝。

22日土曜の朝はまずまずの天気。しんちゃんとふたり7時45分に石徹白川の橋を渡る。この橋から10cmそこそこの雪があり早速スキーを履いて和田山牧場跡を目指す。

林道は数か所雪が切れてはいるが、なんとかスキーを脱ぐ事もなく9時12分に和田山牧場跡に到着。野伏ヶ岳が出迎えてくれた。


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和田山牧場跡には数張りのテントがあり今日も賑やかだ。我々も巨木の横にテントを張り、ここをベースに本日は薙刀山、明日は小白山を目指す計画。

泊まり用具をBCにデポし身軽になったら薙刀山に向かってスタート。
輪カン、スノーシュー、スキーのたくさんのトレースを追って野伏ヶ岳北東尾根を回り込むように越えると一気にトレースは薄くなる。先行者のほとんどは北東尾根から野伏ヶ岳を目指しているようだ。

僕らの進む方向にはストックの跡からしておそらく3名の先行者のみ。前回推高谷左股に下りた個所を右に見て、どんどん稜線に向かって登っている。ザラメの 上に乗っかってる水分を含んだ重めの新雪は約15~20cm。今回は薙刀平を横断するのはパスして先行者におんぶにだっこ?そのままありがたくトレースを使わせ ていただくことにする。



その後も順調に・・とはいかず、ちょっとしたシールのトラブル等で少し時間を食ったが、13時06分に1481mそばのコルから稜線に乗りあがる。



薙刀山へのスカイライン。

標高が上がるにしたがってしんちゃんのシールの調子も戻り、彼のペースが速くなってくる。僕のペースは逆に遅くなってくるのに・・そんなこんなで雪庇の張った稜線を進む事暫く、ソロと2名パーティーの先行者が薙刀平の端を滑り降りて行く。なかなか雪は重そうだ。



13時45分、僕らも薙刀山1647.2mの山頂に立った。白山はあいにく雲の中。振り返ると野伏ヶ岳は…先ほどまで見えてたのにガスが掛かってる。シールを外してるうちに辺りはガスに包まれた。ゆっくり景色を楽しむ必要もない。さっさと滑りを楽しみましょう。



南面を薙刀平に向けてドロップイン。重い新雪だかスキーはよく走る。思ったより快適だ。

クレパスを避けて高度を下げるとガスから抜けて視界良好に。左寄りに進路を変えて雪庇の下の斜面を進む。
前回のコースとほとんど同じ感じで薙刀平端の急斜面を楽しみ推高谷を渡る。
あとはBCに戻るだけだ。


日曜の朝は快晴!



南には今日目指す小白山北峰が輝いている。

7時30分、先ずはダイレクト尾根末端に向けて出発。雪に覆われた湿地帯を抜けて尾根に上がる。この辺りは素晴らしいブナ林が広がっていたが、あまりの素晴らしさに写真を撮るのも忘れていた・・・。



ダイレクト尾根末端を過ぎると野伏平と呼ばれる台地に入る。ここを橋立峠に向けて一直線に進む。

野伏ヶ岳から続く稜線の麓を無駄なくトラバース気味に少しづつ高度を上げて、10時05分に橋立峠に立った。



この峠はその昔は大野から美濃へ続く街道の峠だったそうだか、今は藪に覆われて訪れる人は殆どないようだ。そもそも石徹白の山々は登山道の無い山が殆どで、積雪期が一番の適期なのだから、この峠に人が立つのもこの時期くらいなのかな?

ちなみに白山中居神社の由緒には、「伊邪那岐、伊邪那美の神が、天の橋立峠からこの船岡の地を眺められ云々・・」とある。

白山中居神社

最古の夫婦神が天の橋立峠からこの地を眺め、たいそう気に入たのでここに両神を祀る社を建てるようにとのご神託により創建されたというのだ。

我が家の近くにある日本三景天橋立は、伊邪那美、伊邪那岐が天と地を行き来するのに掛けた橋(天の浮橋)と云われているが、この夫婦神と天の橋立というキーワードはこのほかにもあるのだろうか?
ま、そんなことを思いながら大休止。

峠から南へ向けて進む。少しのアップダウンの後、氷化した斜面を慎重に登り切ると11時30分、小白山の北峰に到着。



北には野伏ヶ岳の向こうに白山が輝いていた!



ここから痩せ尾根が更に南へ続き、地形図の1609.2mの三角点がある小白山南峰へ至るが、行くならスキーはデポするしかないだろう。

東尾根から来た登山者のトレースが続いているが、僕らはここから先への行動はストップにした。その内に石徹白川俵谷を詰めてあそこに立とうと約束したのだった。十数年前に時間切れで立つことが出来なかった沢山行のリベンジだ!
と、そうと決まったらシールを外して重力に従う準備。

北峰から北側に少し戻った鞍部からのルンゼを狙っていたが、あの尾根上の氷化した斜面がイヤな感じなので、東尾根上を少し滑り疎林のルンゼにドロップ。



自分のシュプールを振り返る。



しんちゃんは少し上から現れた!

下り過ぎると登り返し必須なので、尾根を回り込むようにトラバースして当初予定のルンゼ下部を滑り、野伏平で大休止。



振り返ると小白山北峰に刻んだ二人のシュプールが遠望できた。

和田山牧場跡のBCに戻り、プシュっと開けて乾杯。

後はきれいに片づけて、辛い林道のボブスレーと植林帯のへなちょこスラロームで駐車場に戻ったが、昨日朝には何とかスキーを外さなくても済んだ林道もこの陽気でかなり融雪が進み、完全に途切れた部分が出来ていた。

白鳥市内のコンビニはスキー場帰りの若者でごった返している。白鳥美人の湯は人でいっぱいの予想なので、少し遠いが平成の湯まで我慢し、二日間の汗を流してさっぱりと帰路についた。

二日間楽しく遊んでくれたしんちゃん、お楽しみさまでした。ありがとう!

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